ものの見方と生きる姿勢2

意識

ものの見方と生きる姿勢2
 私が好きな歌手で、吉田美奈子という人がいます。30年前位の話ですが、彼女は、所属していたレコード会社から突然契約を打ち切られたそうです。その理由は、売れる曲を書かなかったからだそうです。因みに、彼女の友人の山下達郎は、アルバムに二、三曲は売れそうな曲を入れたそうです。この話は良い悪いを言っているのではありません。吉田美奈子みたいな素晴らしい歌手が、自分が本来やりたい事を、お金の為やその他の条件の為に曲げるのか、曲げないのか、そういう選択に迫られた時の、”生きる姿勢”について考えてみたいだけです。こういう時によく言われるのが、「綺麗事ばかり言ってたら、生きていけないでしょ」というものだと思います。今まで長い間、ある意味本当にその様な世の中でした。でも、これからは”綺麗事”でも、言いかえると、”本当はこうしたい”という理由で生きられる世の中になると思います。
 私が大切にしていることの中に、”ものの見方と生きる姿勢”というのがあります。この二つを変えると、人生が変わります。自分が変わると周りも変わります。経験上本当です。当たり前の様に聞こえると思いますが、自分からものの見方と生きる姿勢を変えるのは以外に大変です。他人や、周りに変化を求めている場合が多いからです。自分が変わろうとするには、何かの気づきに繋がる出来事が必要だと思います。それがきっかけになります。
たぶん、吉田美奈子は、30年前のお金が溢れかえっていたバブル期でも、自分の本当にやりたい事を曲げなかったのかもしれません。言うことを聞いたら大金を手にできるかもしれない誘惑を選ばなかったのかもしれません。自分の、”本当はこうしたいという心”に素直に従ったのかもしれません。あくまでも推測ですが。だからかもしれませんが、彼女は今も自分のペースで歌手を続けている様です。
今まで、お金の為に、他人を型にはめようとする人達のおかげで、本来才能がある人達が能力を発揮できず、どれだけ埋もれてしまったのでしょうか。型にはめる方はお金が入らない時の恐怖、それに対して、残念ながら従う判断をしてしまった人の方は、仕事を失う恐怖で行動してしまったのだと思います。
しかし、これも一つの生きる姿勢です。その人の判断です。良い悪いではないのですね。
また、他人を蹴落としてでも”成功”をつかむやり方で何度か上手くいくと、その生きる姿勢がその人の基本になるのかもしれません。いつも晴れ晴れしない気持ちになるかもしれませんね。軋轢を生むでしょうし。そうなると成功体験と勘違いしていますから、”ものの見方、生きる姿勢”を変えるのは難しくなります。余程のことが起きないと変えるきっかけにならないかもしれません。でも、それでもいいのかもしれません。いつも自分に必要な事が起きるわけですから。いろいろ経験できますし。
ただし、これからは、他人に強制することには特に注意しなければならないと思います。そうしないと、強制が支配に繋がり、また今までの世の中の繰返しになってしまいます。
私は、いつも言っていますが、”やさしく、愛に溢れ、互いに思いやり、(今も言いましたが、次がわたしが再重要視している言葉です)他人に強制することなく、自分の好きな事をきちんとできる社会”をつくるのが素敵なことだと思ってます。みんなが本来の姿で生きやすくなる社会ではないかと思います。
 私達は、良かれと思って言ったことが、実は、自分の考えの押し付けになっている場合があることに気が付いてないのだと思います。私は今回のコロナ騒動で、自分自身のそのような、”他人に対する、うっかり強制”に強烈に気付きました。この様な大きな事があったからこそ、気付けたのだろうと思います。私もまだまだです。先は長いです。身・口・意を正していこうと改めて思いました。

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