呼吸に身をまかせる

呼吸に身をまかせる
　人間の体の中で、ある程度自分の意思でコントロールできるのは、肺だそうです。心臓の鼓動を意思でコントロールはできませんね。でも、呼吸を止めたり、深呼吸したりはできます。
私は、毎日ロングブレスダイエットをやっています。ダイエットのためではなくて、腰を痛めたので試しにやってみたら効いたのです。始めてから、もう五年以上になるかと思います。おかげ様で薬も手術も不要になりました。元々薬は飲みませんが。
このロングブレスダイエットは呼吸の仕方が独特で、ゆっくり吸い込んで、思い切り吐き出して、もうこれ以上吐き出せないところまで、お腹とお尻の筋肉をしめながらやります。最初はキツイですが、やり方をマスターしてしまえば、気持ち良くなります。あくまでも私の場合の話です。それぞれ、自分に合ったものを見つけたらいいと思います。
因みに、この呼吸法は、坐禅の説明書の「天台小止観」の「調和」の章に「呼吸」があるのだそうですが、そこに書かれてあることに似ています。それは、呼吸を整えるのに、風・喘・気・息があり、荒い呼吸の「風」からだんだんゆっくり、あるかないか、わからないぐらいになったものが本当の「息」だそうです。矢作直樹さんの「自分を休ませる練習」という本に書いてありました。まさに、ロングブレスダイエットの呼吸はこれです。このことは、最近までわかりませんでした。矢作直樹さんのこの本は四年半前に読んだのですが、その時は全く気が付きませんでした。こんなものなのですね。何がいつ繋がるかわかりません。
いずれにしても、何だか気持ちが良くなる原因はこれだったのかと、自分なりに分かったので嬉しいです。
ここまでの話は、呼吸を、意識して、ある意味コントロールすることで、心身を整えるために行うものです。
逆に、意識しない時の、呼吸に身をまかせるというのは、どんなものでしょうか。これは、どの様な時を言うのでしょう。
それは、ぼーっとしている時のことです。椅子に座ってでも、横になってでも、場所もどこでも構いません。できれば、一人になれる環境がいいかもしれません。その時は、何もしません。本もスマホもパソコンも何もしないで、眠らないで、ただぼーっとするだけです。呼吸も意識しません。頭の中に去来することを流しながらやります。これをやると、面白い瞬間が来る時があります。それは、後からわかる時もあります。なかなか説明するのが難しいです。ご興味のある方はやってみてください。
私は、毎日この両方をやっています。義務化していませんが、何だか気持ちが良くて、幸せな気持ちになれることが多いので、やっています。心身を整えることを自分なりに、何か見つけられたら毎日の生活がより心地良いものになると思います。