外に生きるな内に生きよ

意識

外に生きるな内に生きよ
 私達人間は、毎日の暮らしの中で実に様々な出来事に向き合って生きています。自分に関係する事や関係ない事、また、直接的に関係する事や間接的に関係する事などいろいろです。さらに刺激を求めてなのか、または自分が抱えている諸問題などの解決策を探す為なのか、SNSやニュース、新聞、専門誌などからたくさんの情報を得ようとします。いずれにしても、そうする理由は、少しでも自分に利することを引き寄せようと考えるからです。それ以外にもたくさんの理由はあるのでしょうが、突き詰めると主な理由はそんなところではないでしょうか。
でも、こんな暮らしばかりしていると、外側からの情報過多で自分がやらなければならないことが分からなくなるのではないでしょうか。あれもこれも、誰がこうした、彼がこうした、こんなこと言われた、あんなこと言われたなどと、自分の外側の様々な事象に振り回されてしまいがちになるのではないでしょうか。では、それらの事は本当に自分がエネルギーを向けなければならない先なのでしょうか。もしかしたら、取るに足らない事の方が多いのではないでしょうか。毎日きちんと自分の心の内を観る時間が取れているでしょうか。その一番大切なことを疎かにして、はっきり言ってどうでもいいことに余計なエネルギーと時間を割いてしまってはいないでしょうか。何かよく分からないまま日々食べて飲んでやり過ごしているかもしれないと感じることはありませんか。
 自分の心を修正できるのは自分だけです。心の中が荒れまくっているのに、一日の中で自分の内側を全く見直す時間も持たずそのまま放置し、感情の赴くままにやり過ごしていたらどうなるのでしょうか。それは、不安、恐怖、怒り、恨み、嫉妬、苛立ちなどの感情がとめどもなく押し寄せて来て押しつぶされてしまうかもしれません。そんな時は自分を観てませんから、すべて他のせいにしてしまう傾向にあるのかもしれません。これでは周りも嫌がり、ますますいろいろなことがうまくいかなくなり自暴自棄になってしまうかもしれません。
もし、何かが不安だったり恐怖を感じるのであれば自分の思い、言葉、行為の何かが間違っているのです。でも、その一番の理由は自分の本質が分からなくなっているということです。本当の自分が何者なのかが分からないということです。自分の本質とは、簡単に言うと”久遠常在、不滅の実在”です。それについては何度も他(私であることなど)で書いてますのでご興味のある方はそちらを見ていただければと思います。
自分を変えるには自分を見つめるしかありません。内側をです。今の心の状態を認識することから始めるのです。自分は何をどの様に思う傾向があるのかとか、どんな言葉を使っているのかとか、どんな行為をしているのかなどをきちんと自己認識できるかが始まりです。元々自他一体ですから、自分の思い、言動、行動から放った波動は必ず自分に戻ります。これが絶対法則です。他人に嫌な思いをさせたり、嫌な言動や行為をしたら、いつかどこかで必ず自分に戻ります。それならば、例えば平和に安心して暮らしたいと思うならどうすればいいか分かると思います。あいつは悪いやつだとか、こんなやつ絶対許せないということにエネルギーや超貴重な時間を割くのではなく、自己改善に時間とエネルギーを一人一人が割かない限り平和にはならないと思います。一人一人に平等に与えられているのは一日二十四時間です。その配分をどうするかです。そうは言うものの、”あんなことして本当に悪いやつだな”とか”あんな悪い事して絶対に許せない人達だ”などと感じさせる様なことをする人が結構たくさんいると感じる人は多いのではないでしょうか。そんな人達をどうしたいと思いますか。諭したりして手を差し伸べますか。
もしかしたら、その当の本人達は自分に必要な経験をお互いしているのかもしれず、わざわざこちらからそこへ自分が出ていって余計な関係を持ち、諭したり正したりしなくてもいいのではないでしょうか。余計なことをしてその人の貴重な経験を奪うことになるかもしれません。要するに、あえて余計な関係を作り、自分の貴重な時間を無駄にすることはないということです。
因みに、なんでも無関心でいいと言っているのではありません。なるべく外側に気を取られ過ぎず少しでも多くの時間とエネルギーを自己改善に向けるべきだと思うのです。
ではどんな心でいたらいいのでしょうか。
 それは、「すべてを労り、すべてを思いやり、すべてを生かして生きるという心」の自分でいることです。何となく自分ばかりそんなことして損した気分になるかもしれませんが、それは大丈夫です。
自分でした思い、言動、行動で他に嫌な思いをさせたら必ずそれなりのカルマを背負います。誰かが誰かを裁くのではなく、自分でした思い言動行動の結果は自分で背負うという逃れられない絶対法則があります。だから、どんな時でも私(愛、他を生かす)でありなさい、私(愛)を生きなさいなのです。つまり自分の内側(心)をピカピカにすることに必死になった方がいいのです。そして最後はすべてを知ることになります。だから損などしません。
今も全世界の人々にとんでもなく嫌な思いをさせたり、嫌な言動をしたり、嫌な行動をしている人達がいるかもしれません。例えば、政治家や官僚の詐欺やその他の強制、脅迫などを長い間行っている、いわゆる権力大好きチームの方々です。この人達はお金、権力、名誉を持っていると偉いかの様に多くの人々を錯覚させています。誰が上、誰が下など本来そんなものはありません。全一体なのですから。ただの学ぶための役割、道具であり、いつかは必ず消える影、幻に過ぎません。つまり、すべては、”すべてが労りあい、思いやり、お互い生かして生きる存在”なのです。
だから、私達も錯覚から目を覚まし、彼ら権力大好きチームの言いなりになってはいけないのです。これくらいいいやとか自分や家族や友達だけ良ければいいやとか生活の為なら多少は仕方がないなどの理由で嫌々ながらも従うならば、結局彼らと同調しているのであり、絶対に平和にはなりません。ここがしっかり分かるかどうかです。一人一人の思いが変わらなければ平和にはなりません。
だから、他に嫌な思いをさせることには断固として
“DO NOT COMPLY”
を貫くことです。
それが、「どんな時でも私でありなさい、私を生きなさい」、つまり、「すべてを労り、すべてを思いやり、すべてを生かして生きる」という自分でいることなのです。それによってこの世のお金、地位、名誉など(影、幻に過ぎない物)を失うかもしれません。しかし、それによって真に得るものが唯一の実在であり永遠の宝だったらどうでしょうか。少しずつでもこの思いになる人が増えることを祈ります。

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