情念の世界
「人は、無であるものを意識することも、想像することも出来ません」山田征さんの本にある言葉です。
私達が想像するもの、思考できるものは、どこかに、すでに存在する事象物との事です。ものや感情もすべてとの事です。改めて読んでいて、印象に残りました。あ、そうか、感情もかという感じです。
私達は、日々の暮らしの中で、様々な感情を抱きます。怒り、苦しみ、悲しみ、喜び、妬み、不安などいろいろです。また、空想したりしていろいろ思い浮かべます。これらすべてが、すでに存在する事象物というのです。
「その時その時の人の感情は、その人の中に於いて発生した時、即座にそのような情念の世界へとつながってまいります」(光と影のやさしいお話 山田征著)とのことです。
すべてに、バイブレーションがあります。それぞれに違いがあります。自分にパッと怒りの感情が湧いたら、その情念の世界に繋がっているということになります。その様な領域があるのかもしれません。怒りっぽい人は、その領域に繋がりっぱなしになっているのかもしれません。たぶん、誰もが、すべての領域に繋がることができるのでしょうが、どこと繋がり、どれだけ繋がっているかは、自分でコントロールできるのだと思います。これが、マインドマスタリーですね。
また、湧き出た感情のまま、流されると、その領域のバイブレーションに飲み込まれてしまうのかもしれません。怒りの領域に飲み込まれたままにしていたら、エスカレートしてどうなるか分かりません。これは、ちょっと面倒なことになりそうです。
そうならない為には、湧き出た感情を、今、私はこんな感情を抱いていると意識して、なぜ、この感情を抱いたのかと考える一呼吸を入れる様にすると、あらゆる領域に飲み込まれず、自分でコントロール出来る様になり、繋がったものを、味わうことも出来る様になると思います。だから、いろんなことを見たり、聞いたり、考えたり、空想したりして、そうしたあらゆる経験をして、そして感情を抱いたら、それに飲み込まれない様にして、味わえるようになるのが、より今生を楽しめるようになることなのかもしれません。
「私達が生理的に心地良く感じ取ることの出来ないものは粗く、心地良く感じるものはきめ細やかな波動である」(同書より)
この様な法則であるならば、やはり、自分で心地良く感じるものを選ぶようにした方が良さそうです。楽で愉しいと感じる領域と繋がれば、気がついたら、その世界に住んでいました、となるのだと思います。地球の法則では、すぐに実現しませんから、繋がり続ける努力が必要になると思います。
やはり、自分の心に素直になって、心地良く感じるものを選択するのが、波動上昇に繋がるやり方なのだと思います。
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