流れ行く先

意識

流れ行く先
 この世はたくさんの情報で溢れています。日々なんとなく目にするものだけでも、実に様々な事象があるものだと驚かされます。
例えば、交通事故、轢き逃げ、窃盗、強盗、空き巣、ストーカー殺人、スマホ使用をめぐる親子殺人事件、汚職、贈賄事件、詐欺、人身売買、マネーロンダリング、などなどたくさんあります。もちろん、これらのネガティブなものばかりではなく、ポジティブなものもたくさんあります。もう少し明るい話題を報道して欲しいものですが、私達人間とは実に様々な表現をするものだと思います。
それらたくさんの情報の中から、人はそれぞれ今の自分が放つバイブレーションに近いものをキャッチしているのかもしれません。
そこで、今自分がどの様な情報を得ているのかを改めて認識して、それを分析してみるのも面白いと思います。例えば、今の自分は、音楽ならどの様なものを好んで聞いているのかとか、また、ニュースではどの分野に興味があるのか、全体的傾向としてどの様な番組を見ているのかなど、いろいろと自分なりに分析してみると興味深いものが得られると思います。
それを、特に定期的ではなく、思いついた時にやってみて、以前の自分と比べてみたりすると、なんとなく自分が変わったことに気付くことがあります。例えば、以前はパンクを聴いてたのに今はクラシックを聴くようになっているとか、ドラマばかり観てたのに山番組など自然を題材にしたものを観るようになっているとか、あれほどテレビ好きだったのにまったく見なくなったなどと、なんとなく自分が変わった点に気付くことがあります。「あれ、私変わったかも」という感じです。またそんな時は、自分が今までとは違うタイプの人達と付き合っていたりすることにも気付くものです。
つまり、自分が変わると、少しずつ周りも変化し始めるということです。意識が変わるというのはバイブレーションが変わるということですから引き寄せるものが変わるのも当然なのかもしれません。そして人間関係においては、別れと出会いが始まります。それは悲しみや苦しみ、痛みに悩まされたりすることにもなるでしょう。反対に嫌な人と離れられてすっきりするかもしれません。そこには、実は良いも悪いもないのかもしれません。その時それをどう受け止めて対処するかが大事なのだと思います。つまり学びです。
ここで私が印象に残った言葉を引用します。
引用開始
「(そして)ずっと一緒にいることが尊いことでも良いことでもないのです。良い、悪いという思いも振り払ってください。あなた自身がその人を人生に招き、相手が旅立つときが来れば旅立ち、あなたが別のところへ行くときが来れば別の道に行くだけです。」
「友人について、深刻に考えることは一切ありません。世界中の人があなたの友だちです。」
「そして必要なことは、どの人にも感謝し、どの人も大切にすること。別れることにおいてさえも、相手を大切にすること。そして実は、そんなことも思わないほどに、ただ自然体でいけばよいのです。」
引用終わり
(すべては魂の約束 山川紘矢、山川亜希子著)
いかがですか?受け止め方はそれぞれだと思います。私はサラッとしてて心地良さを感じます。
 私達人間は、ここに学びに来ています。一人一人が様々な経験を通していろいろな気付きを得ることで、やがて本質に到達するまで変化し続けます。その学びの途中で現れる人やものなどに執着すると(本質への)到達の障害になるのです。執着する方もされる方も重苦しくなります。進み方が遅くなるので次の学びになかなか行けなくなります。そして、それは他の誰かのせいではありません。自らの選択でそうなっているのです。自縛です。それは他を縛ることでもあります。執着とはその様なことなのだと自ら気付くまで私達人間は何かに執着し続けるのかもしれません。因みにその過程も学びです。
「この世には一物一点執着に値するものは無い」
この様に言い切る人もいます。私もこの考え方がよく分かります。つまり、人間の肉体もあらゆる物質も本質(命)を表現する為の道具です。いつかは必ず消え去る、影、幻の様なものです。ならば、その様なものに、過度に執着しても仕方がないと思うのです。その時の学びのために大切に使えば良いのです。
 私達人間は、同じ波調の人達がお互いに引き寄せ合います。だから、もし現状を変えたいのであれば、自らの意識を変えなければなりません。意識を変えれば波調が変わり、思い、言葉、行為が変わります。その際に重要なのは思いを変える切り替え力です。その切り替え力を上げるには、執着が邪魔になるのです。
私達人間は、この様に、いろいろ経験し、学び、気付きを得ながら、”自ら意識を変化させる”ということを繰り返し続けています。では、その流れ行く先はどこなのでしょうか。それは、すべてを飲み込む完全意識である本質根源と呼ばれる世界、つまり本当の自分です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました