雲のある空
私は、散歩をしながら、空をボーっと見るのが好きです。抜ける様な青い空、雲一つない空が好きです。でも、それよりもっと好きなのは、雲のある空です。それらには、いろいろな表情があります。その表情には、しばらくの間見られるものや、すぐに変わってしまうものなど、様々なものがあります。それらはすべて、一期一会の風景というものです。
雲の種類は十種類です。それは、巻雲(けんうん)、巻積雲(けんせきうん)、巻層雲(けんそううん)、高積雲 (こうせきうん)高層雲(こうそううん)、乱層雲(らんそううん)、積雲(せきうん)、層積雲(そうせきうん)、層雲(そううん)、積乱雲(せきらんうん)です。
私が、この中で、この一年の間、なぜか心惹かれるのが、巻雲なのです。真っ青な空にこの雲が出ていると、なぜか、”あっ”と思うのです。それは、真っ青な空にシュッと線を引いた様なものや、その雲より下にある他の雲に突っ込んでいる様に見えるものや、いくつかの巻雲が、シュッ、シュッと並んで浮かんでいる様は、レースでもしているかの様に見える時があります。そんな様子をしばらく見上げていると、風に流され、少しずつ変化していきます。その変化が意外に速いのです。気に入った形の、空に浮かんでいる雲をしばらく見ていたいと思っていたのに、あっという間に何もなくなって抜ける様な青空になっていたことは度々ありました。
もう一つ、巻層雲が出ていると少しだけ期待するものがあります。それは、彩雲がでるかもしれないからです。何度か彩雲を見たことがありますが、全然期待してない時に突然現れることの方が多いです。期待して見られたことはあまりないのです。それはそれで面白いものです。でも、突然目にした時の方が、嬉しさが大きいものです。そして、”今日はいいことあるかな”などと思って、一気に気持ちが良くなります。単純なものです。
最後に、高積雲というのがあります。これは朝や夕方に太陽の光を受けた時に、とても美しい姿を見せてくれることがあります。これは言葉にできないくらいの美しさがあると思います。
私は、日々の暮らしの中で、たくさんの情報を取っています。また、否応無しに入ってくるのもあります。情報収集は意図してやっていることなので、なんとか消化しようとしますが、やはり気持ちが落ちることがあり、波動が大きく下がることもあります。そんなときはいくら疲れていても、散歩に出ます。なぜなら、散歩しながら見る空や、特に雲のある空を見たら、その瞬間瞬間に見せてくれる表情の、その美しさで、一気に波動が上がるからです。自然の美しさに勝るものはないのかもしれません。私は本当にそう思います。地球から見たら、人間も自然の一部です。その事実を自覚できたら、自分と他のすべてとの繋がりをより感じることができる様になる気がします。
これから、また散歩に出かけます。どんな雲のある空が見られるか楽しみです。
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