生活


 私の食事は、平均すると一日二食です。朝は食べません。昼は普通に何でも頂きます。夜は晩酌しながらいろいろ頂きます。たまに炭水化物を抜きますが、八時には終えて、それから翌日の昼まで口にするのは、水だけです。約五年ほどこのスタイルです。
それ以前は、朝、昼、晩と三食きっちり時間通りに頂いていました。ところが、五年前の五月に、帰宅途中の道すがら、突然みぞおち付近が痛くて立っていられなくなりました。前から、ある人に、あなたのその食生活では、膵臓をやられますよ、と言われていました。そして、もしそうなったら、まずは、水も何も口にしないで、安静にしてた方がいいとも言われてました。救急車を呼んで、病院などに行ったら、しばらく入院することになり、薬をたくさん飲まされますよ、と言われてました。私はそれを思い出して、その夜は水も何も飲まないで、横になっていました。翌日も、その次の日も、多少の水だけ口にして、横になっていました。その結果、痛みは無くなり、立てる様になりました。なんとも言えない気持ちの悪い背中が抜ける様な痛みでした。
それからは、体が求めた時に、何かを適度に食べる様にしたのですが、三か月程で、七キロほど体重は減り、意外にも以前よりも体調がすごく良くなりました。
それまでは、体のためにこれを食べなくてはならない、あれを食べなくてはならないと、体の調子を確認もせずに、義務的にやっていましたが、そのこだわりがなくなって、何でも感謝して頂くようになりました。洗脳がとけた瞬間です。食べなくても大丈夫と感じる様になりました。ここで、食事スタイルの例を、何人かご紹介します。
弁護士の秋山義胤さんは、約九年間に渡り、基本的に水も何も食べないで生活していたそうです。今は、動物性のもの以外は何でも楽しみながら食べる様です。奥様の影響かもしれません。
覚者の上江洲義秀さんは、水も何も睡眠も取らなくても生活できる体になっているとのことです。若い頃は、カップラーメンが手軽で美味しいからと、一日に八個も食べていたことがあったと言ってました。ただしそこにネガティブな意識が全く無かった様です。体に悪いとか、化学調味料はどうかなとか、そういうのが全く無くて、美味しいという事と感謝があるだけだそうです。今は、もやしチャンプルが好きとの事です。
因みに睡眠時間も人それぞれです。私は七、八時間取ります。二、三時間で充分という人や、堀大輔さん(作家)のように、十五分だけで何年も生活している人もいます。エネルギーの取り方や使い方の違いなのでしょう。個体の違いもあると思います。
食事スタイルの例に戻ります。
矢作直樹さんは、昼は食べないこともある様ですが、基本的に玄米菜食との事です。
整体師の森美千代さんは、朝の青汁一杯だけで、もう何十年と普通に生活しているとの事です。それにしては、ふくよかなので、小林健さん(アメリカ在住の医師)が、青汁一杯が本当かどうか、何日か見てたそうです。その結果、やはり本当だったと言ってました。また、森美千代さんが言っていたのですが、体に不調があったり、何かしらの病気を患っている人は、治ってから、食事の見直しをしないと危ないとのことでした。
俳優の榎木孝明さんは、一か月間水分だけの生活を何度もしています。彼も普段はこだわりなく何でも頂くようです。
この方達に共通しているのは、無理をしない、食に執着しない、感謝の気持ちを持っている、食べたい時は食べるけど、時間に縛られず、しかも適量ということかと思います。
この話を聞いてどの様に感じましたか。そんなのあり得ないとか、頭おかしいのではとか感じたのではないでしょうか。私も以前は、この様な話は頭から否定していました。あり得ない、と思考に制限をかけていました。あるかもしれない、無いかもしれないと、ニュートラルなスタンスが取れませんでした。
しかし、自分事になって、実際いろいろと、時間をかけてやってみたら、本当だ、と気がつきました。時々、一食の日があります。その翌日は最高の気分のことが多いです。
 私達人間は、自分が知っていることなど、ほんの少ししかありません。未知のことがたくさんあります。それを、最初からあり得ないと制限をかけてしまったら、そこから先に何も広がりません。これは、実に勿体ないと思います。だから、何でも、あるかもしれない、というスタンスで受け入れた方が、楽しいと思います。
新しい何かとは、既存の道を辿るのではなくて、道を切り開く方へ、思考、行動することなのだと思います。そして、これが、大元が喜ぶことなのだと思います。今までにないものが見られたらワクワクしますよね。これができたら凄いことだと思います。
 人間の体は、長い年月をかけて、飢餓に強く、飽食に弱い体になっているそうです。少食は体が喜び、食べすぎは百害あって一利なしという事です。
アスリートの中には、あまり食べない人も少しずつ増えてきたという話も聞きました。それはそうですよね。マラソン前に満腹になったら走れませんね。俳優にも演技が終わってから初めてその日の食事を摂る人もいると聞きました。ピンクレディのミーさんや千葉真一さんなどがそうでした。因みにミーさんはスピリチュアルな方だそうです。分かる気がします。
この私がこんな話をするなんて、変われば変わるものだと改めて思いました。約五年前までは、三食、時間で食べていました。お腹が空いてなくてもです。今思うと、だから体調が優れないことがたくさんあったのだな、と思います。今は食べないことの気持ち良さが分かりましたから、無理なく、総摂取量も徐々に減っています。それでもあまり体重は変わりませんし、人間ドックなどの検査結果は満点近いです。
あの突然の嫌な痛みのおかげで、非常に大切なことに気づかせていただいたと感じています。
 ここまでの話は、私個人に当てはまるものです。なので、あくまでも参考程度に読んで頂いたらいいかなと思います。人間は、個体差がありますから。人によっては、食べないと持たないし、それが楽しいと感じる方もいると思います。各々、自分がしたい様に、何でもしたらいいと思います。自分でいろいろ試して、合うものを探し出したらいいと思います。また、その探し出すプロセスも楽しいと思います。
私の今のスタンスは、食べたくなったら食べる、食べたくないなら食べない、飲みたいなら呑む、飲みたくないなら呑まない、食べるのも呑むのも適量で、という感じです。良い加減というものですね。
人間は生きていくには、エネルギーを得なくてはなりません。そのエネルギーを、食べ物から摂る人、プラーナから摂る人、いくつか方法があるのだと気付きました。食べた物は自分の体に同化するのに莫大なエネルギーを消費するようです。だから、食べ過ぎると、何だか疲れを感じるのも、それが原因かもしれません。ここを考えてみると、自分にとっての適量を見つけるのが、心身共に優しいことなのかもしれません。やっぱり、この件でも、愛と調和、楽で愉しいがポイントになりますね。

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