何を元に生きるか

何を元に生きるか
　私は、ここ二、三日の間に、改めて感じたことがあります。それは、自分にとって非常に大切なことは、”己自身を知ること”だということです。このことは、昔からたくさんの人が言ってますが、やはり本当だなと思いました。
　毎日生活していると、否応無しに、たくさんの情報が入ってきます。自分から取りに行くことの方が多いかもしれませんが、朝起きてから寝るまでの間には、学校に行ったり、会社に行ったりして、そこで様々なことを見たり、聞いたり、触れたりすることで、あえて自分から取りに行かなくても、たくさんの情報が入ってきます。すぐ忘れるものや印象に残るものなど様々だと思います。自分が今やっていることに関するものや、自分が是とする考えを補うもの、否とする考えを補うものなどは印象に残りやすいと思います。しかし、何だかよく分からないけど印象に残るものもあるのではないでしょうか。それは、その時の自分の波動と合ったからなのかもしれません。
これらの外からの情報を、全て意識して消化しようとすると、膨大なエネルギーを使うので、消化不良を起こしてしまうかもしれません。そして、ただ何となくとか、癖のように情報収集をやり続けると、情報に振り回されて、気が付かないうちに、何かに洗脳されてしまうかもしれません。
そうならない為には、自分の心に意識を向けた方がいいと思います。本当はこう思うとかこう感じるとかを改めて意識するということです。今の自分は何をしたいのか、何に心地良さを感じるのか、何か違和感は無いかとかの確認をするのです。元にするものを意識するということです。そうすれば、自分軸に戻れると思います。外からの情報は基本的に他人軸のものです。どこかの誰かのフィルターを通ったものです。だから、それらをたくさん受け入れると、軸がブレてしまいます。
私は、毎日、自分から、外の情報を取りに行ってます。なるべくニュートラルなスタンスを取るように意識しているつもりです。しかし、やさしい感じの人や、その時の自分の考え方に近い人や、話が面白い人など、私が興味を持った人をしばらく追い続けていると、自分の期待感(こうなって欲しい、こうあって欲しいなど)が原因で、いつのまにかその人達のことを盲信していることがあります。その人達は、こうなるかもしれない、そろそろの様だなどと、こちらの期待感を巧みに使います。そして、ある時、盲信している自分に、ハッと気付くのです。それが出来るのは、反対意見も努力して聞く様にしているからだと思います。だから両方の意見を聞くことは大事なんだと改めて思うのです。何度も何度もこんなことを繰り返している自分が情けなくなる時があります。
外からの情報を受け取る際に大切なのは、それを発信している人やグループの動機を探ることだと思います。素晴らしい事を言ったりやったりしている様に見えても、本当の動機を探ると、詐欺師でしたというのがありました。最近はそれに気付くことが多いです。まさかこの人が、という人もいれば、やっぱりねという人もいます。
また、詐欺的行為に気付いてるのか気付いてないのか分かりませんが、それらの詐欺的フェイク情報を、一生懸命に拡散している人達がいます。この人達も、なぜそれをしているのかという動機を探ると、だいたいそれがどういうものかが分かります。この人達は、言うことはあまり変わらなくても、やる事が、次第に、あれっと感じる方向へ変わってくる人が多いので、そこで、私は違和感を感じ始める事がよくあります。私は、それを感じたら、少し注意する様にします。でも、本当に地球を良くしたいなどとの純真な思いからやっている人の方が多いのだと思います。だから、安易になんでもかんでも拡散しない方がいいのかもしれません。意図せず詐欺的行為の手助けをする事になってしまうかもしれません。
いずれにしても、最後は自分の判断ということです。でも、組織的に情報撹乱をしている人達には、本当に注意した方がいいと思います。莫大な資金を投入してやっているので、素晴らしい映像を使ったり、仲間を装ってたりしますので、注意しないとコロッと騙されてしまいます。私も何度もあります。
私は、”全ての原因は我が内にあり”と考えています。なので、私が乗せられてしまったときなどは、自分の中の何かが反応した結果だと考えます。あとから、検証すると、私のこの部分だった、いやあの部分だったという事が分かります。それから、改めて、自分の心を意識し直して、自分軸に戻る努力をします。
要するに、自分軸からものを見ることが基本で、安全だということです。それがズレてることに気が付かないうちは、必死に外からの情報を取りまくろうとして、次第に疲れてしまい、そして、あまり考えなくなり、そのまま、なんとなく受け入れてしまい、気が付かない内に洗脳されてしまうかもしれません。そうならない様に、本当に気をつけたいものです。
　私達は、何を元に生きるか、それを、自分の心に意識を向けて確認したら、素直にそれに従えばいいのだと思います。外ではなくて内にです。