恐れない

社会

恐れない
人は何か不安になると、それを解決する為にいろいろ相談したり、自分で調べたりしますね。
今の仕事が続けられるか、給料は安定して上がっていくか、結婚できるか、式の費用は、家は、車は、子供は、学費は、健康は維持できるか、退職後65歳まで収入は、貯金はどれくらいあればいいのか、年金は予定通りでるのか、歩けなくなったら、老人ホームの費用は、連れ合いがいなくなったら、お墓は、などなど、たくさんの人生のイベントがあります。この一つ一つを解決のお手伝いと称する商売を冷静に見てみると、その当事者の恐れ、不安感を巧みに利用しているように見受けられることが、結構あります。テレビのコマーシャルなどはその手のものが多い感じがします。あくまでも私見です。これをやらないと、こんなんなっちゃいますよとか、これを使うとこんな素晴らしい結果になりました、とか、あまり具体的に言うと営業妨害になっちゃいますので控えます。ただひとつだけ、私は金融の仕事をして来たので、具体例をあげます。金融商品は、ある予測されたシナリオに基づき販売推奨されます。最近のシナリオでは、SDGsですね。上場企業の方が、自慢げにバッジを胸にしてます。ほぼ強制、義務的にです。ちなみに、私はしてませんでした。おかしいと感じていたからです。このように一つの流れを企画していろいろ上手いことを言って、たくさんの人の今後の人生を乗っけてしまうのです。最初は話だけ、次は目に見える資料を見せて、マスコミの取り上げたもの、有名人の話、その道の権威の話などを畳み掛けると、人はなんとなくそうなんだ、そうなるんだ、それに備えないとまずいかも、少しだけでも備えよう、となります。でも、先の話は、どうなるかは誰もわかりません。世間のことを、いろいろ知ることはいいと思います。ですが、自分軸をきちんと持ってないと、あっちが良さそう、こっちが良さそうとなって、気持ちが落ち着きません。不安になり、恐れがずっと続いたままになります。この不安感、恐れが、ある意味商売のネタになります。それがずっとあれば商売に困りません。お金が無いと大変、生活できなくなるかも、などの恐れを抱かせるのは罪ですよね。何か変です。人の不安、心配、恐れを解決する一助になるはずが、次から次へと、今はこれです、時代が変わったから、今度はこれです。ん、本末転倒してます。そういうことで、全てのイベントを心配していたら身が持ちませんし、毎日つまらないですよね。
ちなみに、世の中には、惨事便乗型商売、いわゆる、ショックドクトリンというものまで使う人達までいますから注意しましょう。何とは言わなくても、現在進行中です。わかりますでしょ。
要するに、私はやりません、私はやります、これを自分にとって本当に必要性があると意識して判断する、という事ができるか、どうかです。何を選択しても、最後に決めたのは自分です。特に、今、はこの判断力を試されていると思います。
でも、よくよく冷静になって向き合ってみると、そんなに不安にならなくても、恐れなくてもいいことがほとんどじゃないでしょうか。
いずれにしても私達は、最後まで、自分の目の前のことに対して、世間一般的に良いことも、そうでないことも、きちんと向き合って、丁寧に対処していくしかないのかもしれません。
それならば、まだ起きてない事に、過度に、恐れない、ことです。何かしらの準備を適度にするのがよろしいような気がします。
もっと楽で、愉しい事がいっぱいありますから。どこに視点を置くかです。それに気づくかどうかだと思います。
私はそう考えてます。

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