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 私は、会社員の時に、上司や支店長、役員などに、よく言われたことがあります。
それは、取引を作るための、まことしやかなストーリーを作りなさいということです。それを元に、お客様を納得させ、入金での買いを優先し、入金が難しいなら、何かを売って買ってもらうという取引を作り、そうして、収益を上げ続けるのです。その後の展開によっては、トラブルになる可能性がありますから、取引の際の説明プロセスが重要になります。ストーリーを、こちらに落ち度がない様に作り上げるということです。はっきり言って動機は、収益が上がればいいということです。それでいいし、そうするのが仕事だ、ということを言っているのです。そこにいる限り、永遠にその繰り返しですから、やる方は大変です。だから、営業から外れるか、早く出世して指示する方になりたがるのです。
ストーリーを構築するのが面倒になったり、雑になると、どうせ、当たるか外れるか分からないのだから、今買わないと上がってしまうかもしれない、今売らないと下がってしまうかもしれないからと焦らせたりします。このやり方は、ある意味、全ての企業の根底にある様な気がします。
 ある時、会社側でストーリーの雛型を出してくる様になりました。一見、大分楽になった様に感じました。そのまま話してもいいですし、少しアレンジしてもいいから楽です。これに疑問を持たないで、ずっと続けていると、会社の考えが体に染み付いてしまい、完全にロボットみたいに言いなりになってしまいます。でも、この話を聞いて、別にそれでいいじゃないかと思う人も多いかもしれません。
今の大企業は、言葉がきついかもしれませんが、基本的に、ショックドクトリン(惨事便乗型)の営業になっている様に見えます。お客様目線など、コンプライアンスの言葉はもっともなのですが、実は、やっていることは違います。私もこうしないと生き残れない厳しい世界なんだと思い込んでいました。違和感を感じながらです。しかし、命に関わる事に対しても、変わらぬ姿勢でしたから、耐えきれず、身を引いたということです。例を挙げると、東日本大震災の直後から、ゼネコン株を買いたいという人が増えました。復興事業で特需になると踏んだ買いです。それをこちらから推奨しまくる人もいました。私は、自分からは推奨はしませんでしたが、お客様からの注文は受けました。これが、惨事便乗型の典型です。もう一つは、ワクチン債の販売です。私には、今回だけは絶対にこれは、出来なかったです。これは、私から言わせると、騙しです。だから、退社を決意させるきっかけになりました。
この様なことに、何も疑問を持たず、多くの人が、何かの為に、非常に大切なことよりも優先させている現実に、非常に複雑な思いがしました。しかし、これは、仕方がないのでしょうか。仕方がないとする前に、本当にそれでいいのか、よく考えることは大切だと思います。自分自身で、よく考えることができるかどうかで、次の自分のほとんどが決まるかもしれません。
この根底にあるのは、お金を稼ぎ続けないと生きていけないという恐れの様なものです。ショックドクトリンに巻き込まれているのだと思います。この考えが全ての業種に深く根付いていたら、どうなるのでしょうか。医療業界、薬品業界、食品業界、金融(銀行、証券、保険)、公務員などの在り方に多大な影響を及ぼします。
薬品業界は、今回、コロナ騒動で恐怖心を煽り、ワクチンを売りまくり、莫大な利益を上げました。私からすると、何やってんの、という思いだけです。
食品業界は、これを飲めば、膝が治る、これは、血圧が下がるなどとやり続けてます。130超えたら大変と煽りながらです。スーパーやドラッグストアに行くと、商品の種類と数の多さに驚きます。こんなにものが必要なのかなと思います。
公務員は、医療費が大変だ、破綻するかもしれないと言って、税金を上げることにご執心です。
こうして見てくると、根底にあるものが見えてきます。経済を成長させなくては、大変だ、だから、持続可能な形に世の中を変えましょうとなります。それが、今しきりに情報を流しまくっている、SDGsです。地球を、人間がコントロールする考えです。無理だと思います。人は地球の一部に過ぎず、生かされています。自然の営みに従うのが、地球に感謝して生きる姿だと思います。人間が地球の様な星を作れるのでしょうか。無理だと思います。
私は、今進行中のストーリーは、地球に対して失礼だし、暴力的だし、非常に傲慢さを感じます。すぐにでも、調和的なストーリーに変えないと、地球が自らを整えるために、大きく身震いする様な気がします。そうならない為には、私達人間一人一人の気付きが大切で、そこから実際に、自分の心に従って、出来ることを無理なく実行することだと思います。もうすぐ、今のStoryが演じられている舞台が、終幕を迎える様な気がします。

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