無限意識

意識

無限意識
 私達人間は、日々様々な感情を抱いて生きています。人に会うと、相手が抱いている感情などから放たれる様々な波動を受けます。そして、それらの波動から何かしらの影響を受けます。その時、自分の中に沸き起こる感情をどれだけ制御できるかで、その後の自分の人生が変わります。
例えば、相手の不安を感じ取ったとします。その波動に影響されて、自分も同じ様に不安になるのか、それとも、この人はこんな不安を持っているのかと思うだけなのか、その時自分に沸き起こった感情をどれだけ制御できるのかが重要だということです。
私達人間は、他人の不安や恐怖、悲しみなどを感じた時に同情したりすると思います。その際、それを自分のものにしてしまい、一緒にその感情に浸ってしまうこともあります。相手の感情を無意識の内に自分のものにしているのかもしれません。そうすることが思い癖になってしまうと少し厄介なことになるかもしれません。例えば、過去に実際にあったのですが、中学生の女の子が、親友に同情するあまり、一緒に自殺してしまったということがありました。親友の感情を自分のものにしてしまったのかもしれません。そうならないためには、もし何らかの感情を抱いたら、そこで一歩立ち止まって冷静に自分を見つめてみるといいかもしれません。それをするかしないかで、その後の自分の人生が左右されると思います。今のは極端な例だったかもしれませんが、感情を意識的に制御できないと思わぬ事態を招くことにもなりかねないのです。
因みに、犬と猫では、車に跳ねられる割合が多いのは猫だそうです。なぜなら犬は立ち止まることができ、猫はそれができないからだそうです。私も、走る車の前をスレスレのところで横切る猫を見たことがあります。ヒヤヒヤしながら、「止まれ」とよく思ったものです。これなどは、周りも見てないし、自分が何をしてるのか意識してないという、いい例ではないでしょうか。なので、自分が何をしているかを時々意識することは重要なことだと思います。それをすることで”己を知る”
ということにもなるのではないでしょうか。そのやり方として有効なものに、内観(明想)などがあると思います。それをする際には、自らの思いを正してからした方が無難だと思います。
 この様に、自らの感情を制御することは、とても大切なことなのだと思います。例えば怒りの感情を爆発させたら何をしでかすか分からないですし、悲しみに沈みゆくままにしたら一体どうなるのでしょうか。その様に、怒りや悲しみの感情を抱いたときにどの様に対処するかです。そこで何の種を蒔いたのかということです。怒りに対して怒りで対処してさらに怒りを増幅するのか、それとも愛で対処するのかということです。怒りの種を蒔けばいずれそれなりに発芽するし、愛の種を蒔けばいずれ調和に向かうということです。蒔いた種はいずれ必ず発芽します。それをどの様に刈り取るかということです。いずれにしても、選択したことそれ自体が良い悪いということではなくて、それらすべてが自分にとって大切な経験になることには変わりはありません。
 私達人間にとって、感情というものは、制御するものであって、それに支配されるものではありません。自らの毎日の暮らしを改めて振り返ってみると、感情を制御することよりも、それらに支配されていることが多いのに気付きます。繰り返しになりますが、それが良い悪いということを言いたいのではありません。そこから何かに気付き、学ぶことが大切だと思うのです。感情とは自分の本質ではないのです。これも自分が成長する為の道具の一つなのです。語弊を恐れずに言えば、私達人間の本質以外のすべてが成長の為の道具と言えるのかもしれません。感情以外にも、五感や理性や心など他にもたくさんの道具があると思います。
 この世では、私達人間は肉体を纏っているので、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、いわゆる五感の影響を受けます。それらの影響もあり感情が派生します。また、道徳や歴史などを基にする理性や、様々な感情の置き場所になる心などから、この世ならではのいろいろな”もの”が派生します。これらは地球の条件でしか味わえない独特の”もの”なのかもしれません。私達人間の本質は、これらも含めてこの世のすべてを創造した大元です。なので、この世のすべてを飲み込んでしまえる存在であり、五感、感情、理性、心ではないということです。これらは私達人間が創造してきたものであり、自ら創造したそれらに迷い惑わされながら様々な経験をして、楽しんだり悲しんだりして、闇に落ちたり光に近づいたりしながら、堂々巡りをしているのかもしれません。それが輪廻転生であり、一人一人、自分が何ものかを完全に思い出したタイミングで本質に帰るのだと思います。その思い出すまでの間に、人は何かを無限に創造し続けるのかもしれません。
 私達人間は、毎日いろいろなものから様々な波動をたくさん受けています。繰り返しますが、大切なのはそれらをどれだけ制御できるかです。例えば、不安を自分のものとしてしまうのか、捨て去ることができるのかということです。これらを自在に制御できる自分(マインドマスタリー)になることです。しかし、もっと大切なのは、自分がどの様な波動を”放つ”かです。それは自分の意識の置き場所で変わります。変えるには切り替え力が重要になります。自らが放つ波動は同じ様な波動を引き寄せるのです。つまり、美しい心には美しいものが映るということです。
 私は、すべてを飲み込める強きものとなりたいです。その為に大切なのは、他人に視点を合わせるのではなく(他を裁いたりしないこと)、責任持って自らを修正し磨き上げることです。その先に、”無限意識”との融合があるのだと思います。

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